空港内を歩くICE捜査官(23日、米アトランタ)=ロイター

【ワシントン=共同】トランプ米政権は23日、政府機関の一部閉鎖により全米各地の空港で混乱が広がっていることを受け、南部ジョージア州アトランタなど十数カ所の空港に移民・税関捜査局(ICE)捜査官の派遣を始めた。

保安検査を支援するが、混雑解消につながるかどうかは不明。トランプ大統領は混乱が続けば「州兵を動員する」と述べた。

強硬な移民対策を巡る与野党の対立を背景に国土安全保障省の支出を賄うつなぎ予算案が2月中旬に失効し、本予算の成立は見通せていない。

同省管轄下で、空港の保安検査を担当する運輸安保局の職員は無給での勤務を強いられ、米メディアによると、全米で400人以上が離職した。アトランタの空港では保安検査の通過に数時間かかる事態になっている。

トランプ氏は23日、南部テネシー州での演説で、自らが主導する選挙制度改革法案を巡り、有権者登録の際に市民権の証明書提示を求めるよう各州に義務付けることを野党民主党が受け入れるまで、国土安保省の予算案で取引しないよう与党共和党に圧力をかけた。

空港混乱の責任は民主党にあると印象付けるとともに、自身が主導する投票の厳格化も実現する狙い。共和党の一部には国土安保省の予算案を分割化し、運輸安保局分を優先して成立させるべきだとの考えがある。

米メディアによると、ICE捜査官は身分証明書の確認や列の警備を担うが、荷物のエックス線検査には携わらない。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。