車が行き交う道路脇にとどまる犬の集団。
中国で撮影された動画です。

飼い主らしき人物の姿はなく、連れだって歩く様子から、ネット上では「犬が密売業者のもとから逃げ出し家を目指している」などの感動的なストーリーや臆測が飛び交うことになりました。

しかし、その後の報道によって明らかになった真相は、全く異なるものでした。

動画が撮影されたのは3月15日の夜。
場所は中国・吉林省の街道です。

動画は「7匹の犬に遭遇。ジャーマンシェパード、ゴールデン(レトリバー)、ラブラドル(レトリバー)、そして雑種。なぜ7匹なのか誰か分かる人いる?」というコメントともにSNSに投稿されました。

複数の車が行き交う道路を、7匹の犬がお互いの様子に目をやりながら進む姿が多くの人々の目に留まり、さまざまな推測が飛び交ったのです。

その1つが「多分、密売業者の車から落ちたんだろう」というもの。

この話がまるで事実であるかのように拡散すると、密売業者を特定する動きが活発化。
さらに、飼い主の管理責任を問う声も上がりました。

その結果、「密売業者からの大脱走犬」という事実ではないストーリーを、生成AIを使って映像化した感情に訴える動画やイラストが次々とネット上へ。

そうした映画の告知のような動画を見た人の増加に伴い、騒ぎは拡大していったのです。

しかし、ネット上の過熱後に明らかになったのは、7匹の犬のほとんどが近くの村で飼われていたこと。

現地の新聞によると、その村では犬を放し飼いにしていて、逃げた7匹の1匹であるメスのシェパードの飼い主は、犬たちが遠出した理由を「密売業者なんかじゃない。勝手に出て行ったのよ。うちのシェパードが発情して、それに引き寄せられた数匹がそのまま外に行っただけ」と話したといいます。

村ではネット上の騒ぎに気付いていなかったということで、シェパードの飼い主は「最後まで飼う」と話しているということです。

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