ハンガリーのオルバン首相(19日、ブリュッセル)=ロイター

【ウィーン、キーウ=共同】ハンガリーのオルバン首相は25日、隣国ウクライナへの天然ガスの供給を段階的に停止する方針を表明した。両国はロシア産原油の供給を巡り対立が続いている。オルバン氏は来月12日にハンガリーで実施される議会総選挙で劣勢に立たされており、強硬姿勢を示して支持を獲得したい考えとみられる。

ロシア産原油をウクライナ経由で欧州へ送る「ドルジバ・パイプライン」のウクライナ区間が1月に損傷し、ハンガリーとスロバキアへの供給が停止した。両国は再開を要求しているが、ウクライナは応じていない。

オルバン氏は25日、SNSでイラン情勢の影響で世界的にエネルギー不足が懸念される中、ウクライナへ供給する分のガスを国内に備蓄する考えを示した。「ウクライナが原油を供給しない限り、ハンガリーから天然ガスを受け取ることはない」とし、自国のエネルギー安全保障を守ると強調した。

ウクライナ外務省のチーヒー報道官は25日の記者会見で、ウクライナには十分なガス備蓄があるほか、複数の輸入元があり影響はないと説明。「ハンガリーがガス供給で得てきた収入を失うだけだ」と述べた。

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