中国の習近平国家主席は31日、中国とロシアが主導する国際的な枠組み、上海協力機構の首脳会議に出席するため7年ぶりに中国を訪れているインドのモディ首相と会談しました。
中国外務省によりますと会談で習主席は「互いを成功のパートナーとして『竜と象がともに舞う』ことが両国にとっての正しい選択だ」と述べ、両国の関係を安定的に発展させることに意欲を示しました。
そのうえで、2020年に国境地帯で両国の軍どうしが衝突し関係が冷え込んだことを念頭に「国境地域の平和と安定を守り、国境の問題が両国の関係全体を左右することがあってはならない」と述べました。
中国としては、関係改善を進めることでアメリカや日本などとインドとの連携をけん制するねらいもあるとみられます。
一方モディ首相は「両国の人口28億の利益はわれわれの協力にかかっている。互いの信頼や尊重に基づいて、両国関係を前進させる」と述べました。
インドとしては、トランプ政権がインドに対する追加関税を50%に引き上げるなどアメリカとの関係が悪化する中、中国から投資を呼び込むなどして、経済関係の活性化につなげていきたいという思惑もあるとみられます。
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