
【NQNニューヨーク=森川サリー】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前週末比331ドル97セント高の4万5498ドル61セントで推移している。米国とイランの停戦協議が進展するとの期待が広がり、主力株に見直し買いが入っている。
トランプ米大統領は30日、イランと「軍事作戦を終結させるため、真剣な協議を行っている」と自身のSNSに投稿した。
トランプ氏は29日に記者団に対し、米国が戦争終結に向けてイランに提示した15項目の要求について「イランがその大半に合意した」と語った。「直接的、間接的に非常に良い協議が行われており、極めて重要な点で多くの進展が得られている」とも明らかにしたという。
仲介国であるパキスタンのダール外相は29日、米国とイランの和平交渉を今後数日以内に開催する準備ができていると述べたと伝わった。戦闘終結に向けた交渉が進んでいるとして、軍事衝突が激化するとの警戒がやや和らいだ。
ダウ平均は27日に2月に付けた最高値から10%下落し、「調整局面」入りとされる水準に達していた。米株式相場が下げすぎたとの見方から、買い直す動きもある。米長期金利が前週末から低下(債券価格は上昇)しており、相場を支えている。
もっとも株式相場の上値は重い。30日朝のニューヨーク原油先物市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が1バレル102ドル台と、前週末終値(99.64ドル)を上回る場面がある。
エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖された状態が続くなか、原油需給を巡る不透明感が意識されて株には売りも出ている。
ダウ平均の構成銘柄ではウォルト・ディズニーやセールスフォース、メルクが買われている。シェブロンとホーム・デポも高い。半面、キャタピラーが下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して始まった。サイバーセキュリティーのクラウドストライク・ホールディングスや情報セキュリティーソフトのパロアルト・ネットワークスが高い。
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