韓国のイ・ジェミョン大統領は、15日、ソウル市内で行われた式典で演説し、日韓関係について「ことしは国交正常化から60年で、過去を直視し未来に進む知恵を発揮しなければならない時だ」と指摘しました。
そして「日本は経済発展において切り離せない重要なパートナーだ。国益中心の実用的な外交を原則として、『シャトル外交』を通じて率直に話し合い、未来志向的な共生と協力の道を模索していく」と述べ、両国の協力を推進する考えを改めて示しました。
そのうえで「日本政府が過去の苦しい歴史を直視し、両国間の信頼が損なわれることがないよう努力してくれると期待している」と述べました。
一方、北朝鮮をめぐって、イ大統領は「南北の対話が、前の政権の間は完全に途切れてしまった。韓国政府は、緊張緩和と信頼回復の措置を一貫してとっていく」と強調しました。
そして「現在の北の体制を尊重し、敵対行為をする意思が一切ないことを明確にする」と述べました。
さらに、北朝鮮の非核化については「難しい課題だが、南北や米朝間の対話などを通じて、平和的解決の糸口を見つけていく」として、国際社会と協力しながら努力を続けていく考えを示しました。
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