7月に石川県金沢市で開かれた世界的な工芸品の公募展で、江戸時代から松江に伝わる伝統工芸「松江藩籐細工(まつえはんとうざいく)」の作品が大賞を受賞し、作品を手掛けた職人が松江市の上定市長に結果を報告しました。
松江市役所を訪れたのは、松江藩籐細工職人の川口淳平さん。
7月に金沢市で開かれた世界的な工芸品の公募展『金沢・世界工芸コンペティション』に出品し、約760点の応募作品の中から大賞を受賞したことを報告しました。
大賞を受賞した籐細工の花かごは、陰影を強調させた現代的なデザイン性が高く評価されました。
松江藩籐細工は、江戸末期から松江の長崎家に伝わる伝統工芸で、独特の技法で作られたかごなどの作品が高く評価されてきました。
本来は“一子相伝”の技術でしたが、川口さんはこの工芸品を後世に残したいと、長崎家の6代目に弟子入り。
現在は8代目を襲名しています。
9月2日は、籐細工の魅力を伝えようと2週間かけて制作した花かごを披露しました。
松江市・上定市長:
質感がウェービーになってるじゃないですか。籐って固いはずなのに。(写真では)布というか、そういう生地で作られているように見えた。
川口淳平さん:
出品する限りは大賞をいただきたいと思って出しているので、とても嬉しいと思いました。基本的には、こういう籠というのは知っていただく機会が少ないジャンルなんです。ですので、こういう大きな賞をいただけるとより多くの人に知っていただけるのではないかと思います。
大賞受賞作品は、11月8日から開かれる『金沢・世界工芸トリエンナーレ』で展示される予定です。
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