
アフガニスタンで実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権によりますと、日本時間の1日に起きた地震では、これまでに東部クナール州で1411人が死亡し、3124人がけがをしたほか、被災した住宅は5412棟に上っています。
クナール州の診療所によりますと、被害の大きい山岳地帯は多くの道路が寸断されているためヘリコプターを使ってけが人の搬送が続けられているものの、ヘリコプターが着陸できない地域もあり、救援活動には遅れが出ているということです。
また、被災地では家をなくした人のためのテントのほか、飲料水や食料、それに医療物資などが不足しているとしています。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所の報道官は2日、犠牲者は今後数日の間にさらに増えることが予想されると指摘したうえで、アフガニスタンの人々への支援を呼びかけています。
被災地診療所「負傷者搬送に時間 救援活動遅れ」
地震で大きな被害が出ているアフガニスタン東部クナール州の州都アサダバードで診療所を運営するアティクラ・ハミードさんは2日、NHKのオンラインインタビューに応じました。
このなかで、地震発生当時の状況について揺れは1分近く続いたとして「非常に強い揺れだった。こんなに大きな地震を経験したのは初めてだ」と述べるとともに、今も強い余震が続いていると説明しました。
被害の大きい山岳地帯では多くの道路が寸断されているためヘリコプターを使ってけが人の搬送が続けられているものの、ヘリコプターが着陸できない地域もあるということで、ハミードさんは「被災地は遠く離れていて、負傷者の搬送に時間がかかり、救援活動が遅れている」と指摘しています。
また「多数の家屋が被害を受けており、人々は住む場所がない」と述べ、現地では家をなくした人のためのテントのほか、飲料水や食料、それに医療物資などが不足していると説明しました。
そのうえで「この地震は大惨事であり、国際社会には、この困難な時に協力をお願いしたい」と述べ、国際社会に対し、支援を訴えました。
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