トランプ大統領は、ことし6月、ロサンゼルスで滞在資格のない移民の一斉摘発への抗議デモに対応するためなどとして、大統領権限で州兵を派遣しました。
これに対し、カリフォルニア州は差し止めを求めて連邦地方裁判所に訴えを起こし、裁判所は2日、これを認める判断を示しました。
判断では、トランプ政権が移民当局の一斉摘発に州兵を同行させたのは行き過ぎで、国内の法執行に軍を動員することを制限する法律に反するとしています。
ただ、この司法判断は、カリフォルニア州での州兵の動員に対してのもので、全国的には適用されないとしています。
トランプ大統領は、ロサンゼルスに続き、8月には治安対策を理由に首都ワシントンに州兵を派遣し、近く中西部イリノイ州シカゴなどにも派遣する方針を示しています。
トランプ大統領は2日、「これは政治的な話ではなく、私の義務だ」と述べて、シカゴへの派遣の方針に変わりはないと強調していて、反発が広がりそうです。
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