「佐渡島の金山」がある新潟県佐渡市では世界文化遺産に登録された去年、すべての労働者のための追悼式が開かれましたが、韓国政府は当初予定していた政府代表の出席を見送りました。

ことしの追悼式について韓国の通信社、連合ニュースは、9月13日にも開かれる予定だと伝えていますが、韓国政府の関係者は4日、式典への韓国側の出席をことしも見送ることを決め、日本側に通知したと明らかにしました。

代わりに独自の追悼式を開く予定だとしています。

出席を見送る理由について政府関係者は「追悼式までに両国間の意見の違いを解消し、参加の準備に必要な時間を確保することが難しいと判断した」としていて、具体的には追悼の辞の表現をめぐって両国間の意見の隔たりが埋まらなかったということです。

そして「追悼式は日韓両国の合意に基づいて行われるものなので、今後は韓国側が追悼式に出席できるような日本側の前向きな変化を期待し、持続的に協議していく」としています。

「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録をめぐっては、韓国が「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だ」として反発した経緯があります。

林官房長官「韓国側の決定 説明する立場にない」

林官房長官は午後の記者会見で「政府としては主催者である地元と連携しながら、韓国政府とも緊密に意思疎通を行ってきたところだが、韓国側の決定については説明する立場にはなく、コメントすることは控えたい」と述べました。

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