砂ぼこりが舞い、騒然とする現場。
ポルトガルの首都リスボンで起きたケーブルカーの脱線事故です。

この事故で、少なくとも17人が死亡し、21人が負傷。
原因は一体何だったのでしょうか。

事故が起きたのは、リスボンの狭く急な坂道を走るケーブルカー「グロリア線」。

現地メディアによると3日夜、ケーブルカーの車両が何らかの理由により急斜面を猛スピードで滑り落ちていき、カーブを曲がり切れずに脱線。
脇にあるビルに衝突しました。

事故発生直後とみられる映像では、ケーブルカーの車両が大破し破片が散乱している様子に加え、被害者らしき人の姿も確認できます。

“坂の街”として知られるリスボンにあるグロリア線は、人気の観光名所として多くの人に利用されてきました。

現地の観光サイトによると、この路線の坂の勾配は平均で17%。
これは日本で道路を作る際に許容されている最大勾配12%を大きく上回る値です。

その急斜面で起きた事故の原因について、現地の消防は「ケーブルが緩んだ可能性がある」としています。

現地の日本大使館によりますと、今のところこの事故に日本人が巻き込まれたという情報はないということです。

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