タイのタクシン元首相が4日、自家用ジェット機で出国しました。

次女のペートンタン氏が首相を失職したことで政治的な窮地に立たされる中、国外逃亡した可能性があるとの憶測が広がっています。

タイの現地メディアによりますとタクシン元首相(76)は4日夜、「シンガポールで健康診断を受ける」として、タイを出国しましたが、途中で行き先を変更し、中東のドバイに到着したということです。

タクシン氏をめぐっては、2006年の軍事クーデターで失脚後、15年間国外に逃亡していましたが、タクシン派の政党が政権を握った2023年に帰国。

国内で汚職などの罪で実刑判決を受けましたが、病気療養を理由に入院し、翌2024年2月に仮釈放されていました。

今月9日には、この措置が妥当だったかを問う裁判の判決が予定されていて、判決次第ではタクシン氏が収監される可能性も指摘されていました。

こうした中、タイ国内では、次女のペートンタン氏(39)が首相を失職したことで政治的にも窮地に立たされたタクシン氏が自身の裁判を前に再び国外逃亡した可能性があるとの憶測が広がっています。

一方で、タクシン氏は自身のSNSに「9日の裁判に出廷するため、8日までにタイに戻るつもりです」と投稿しています。

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