石破茂首相は5日、訪日した中米パナマのムリノ大統領と首相官邸で会談した。大西洋と太平洋を結ぶ海上交通の要衝であるパナマ運河の機能の強化に向け、協力を続けることを確認した。

 石破氏は共同記者発表で「世界の海洋が今後も法の支配のもと、自由で開かれたものであり続けるよう、共に取り組む決意だ」と述べた。ムリノ氏は「日本は非常に重要な意味を持つ国だ」と語り、日本の支援に謝意を示した。

 パナマ運河をめぐっては、トランプ米大統領が2期目の就任後、「中国に支配されている」と訴え、運河を米国に「取り戻す」と主張。パナマ側は反発してきた。

 日本は、パナマ運河の世界第3位の利用国で、パナマを経済的、地理的に重要視。これまでもパナマ運河の拡張工事などを支援してきた。今後も支援を通じ、パナマ運河の中立性を保ち、地域の安定に寄与したい考えだ。

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