
【ワシントン=共同】トランプ米政権の国境警備責任者ホーマン氏は7日、CNNテレビの番組で、不法移民を雇用する企業に対する捜査を拡大すると語った。米当局は今月、韓国企業の自動車工場で不法な滞在や就労の疑いがある外国人労働者を多数拘束した。ホーマン氏は「労働現場への取り締まりをさらに実施する」と述べ、強硬姿勢で臨む考えを示した。
ホーマン氏は、不法移民を安価な給料で雇う企業は「米国民に賃金を支払う競合企業を圧迫する」と問題視。移民・税関捜査局(ICE)などが南部ジョージア州にある現代自動車の工場で多くの韓国人を含む475人を拘束したことを称賛し、同様の捜査が今後も続くと語った。
ICEは現代自動車の工場で拘束した労働者らを横一列に並べ、手錠をかけたり、腰縄をつけたりする映像を公開。ブルームバーグ通信は、今回の摘発が米韓の「外交上の火種」になる可能性を指摘し、韓国企業が今後、対米投資に慎重になるとの韓国識者の見方を報じた。
米国では移民が労働力の担い手となり経済に貢献してきたとの指摘があり、厳格な取り締まりが及ぼす影響を懸念する声も上がっている。
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