米下院民主党がXに投稿した手紙の画像=AP

【ワシントン=芦塚智子】米下院監視・説明責任委員会の民主党委員らが8日、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏にトランプ大統領が送ったとする誕生祝いの手紙の画像を公表した。トランプ氏は手紙はにせ物だと否定している。

X(旧ツイッター)に投稿された画像には女性の裸のような手描きの絵と「誕生日おめでとう――毎日が新たな素晴らしい秘密であるように」などのメッセージが書かれており、トランプ氏の名前と「ドナルド」のサインがある。

手紙の存在は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が7月に報じていた。同紙によると、エプスタイン氏の遺産を管理する弁護士が2003年に同氏に送られた誕生祝いの冊子を議会に提出し、その中に問題の手紙が含まれていた。

トランプ氏は7月にSNSで手紙について「私の言葉や言い回しではないし、私は絵は描かない」と指摘し「フェイク」と断言。WSJの発行元などを名誉毀損などで訴えている。

トランプ氏は過去にエプスタイン氏と交友があったことは認めている。その後関係を絶ったと説明している。エプスタイン氏を巡っては、少女買春をあっせんした著名人の「顧客リスト」を保有し、口封じのために殺害されたとの陰謀論が根強い。

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