ガザ地区ではイスラエルによる軍事作戦が続き、北部のガザ市とその周辺では飢きんが発生していると国連が発表するなど、人道状況が著しく悪化しています。

こうした中、スペインのサンチェス首相は8日、「ジェノサイド、集団殺害を阻止するためだ」として、イスラエルへの武器の恒久的な禁輸やイスラエル軍に燃料を輸送する船舶に対するスペインへの寄港の禁止などの新たな措置を発表しました。

サンチェス首相は「ネタニヤフ首相とイスラエル政府に圧力をかけ、パレスチナの人々の苦しみの軽減につながることを期待する」と述べました。

これについてイスラエルのサール外相はSNSへの投稿で、「反ユダヤ主義的だ」などと激しく反発し、スペインの閣僚2人の入国を禁止すると明らかにしました。

一方、ロイター通信などは、スペイン外務省がイスラエル駐在の大使を本国に召還したと伝えていて、双方の応酬が続いています。

ヨーロッパでは、パレスチナを国家として承認する方針を示す動きが広がっていますが、スペインは去年5月に承認していて、イスラエルとの関係が悪化していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。