カタールのドーハを拠点とするハマスの政治部門のオサマ・ハムダン幹部は9日、NHKのインタビューに応じました。
ハムダン氏はガザ地区をめぐる停戦協議でイスラエルに求める条件について問われ、「ガザ地区からの完全撤退と、攻撃の停止、ガザ地区の封鎖の解除だ」と述べました。
また、ガザ地区に搬入された食料がハマスに盗まれているとするイスラエルの主張に対しては、「ガザ地区には必要な量の10%未満のトラックしか入っていない。これはイスラエルによる制裁だ」と述べて、イスラエルが意図的に物資の搬入を制限して飢きんの状態を作り出していると主張しました。
一方、ハマスはいまのガザ地区の人々の苦しみに対し、責任を負わないのかを問われると、「被害者を問いただすのではなく犯罪者を罰するべきだ。奴隷として生きるか、いつか自由になれると信じて抵抗するかどちらを選ぶのか。ハマスとしてでなく、パレスチナ人として、パレスチナとして抵抗することを選ぶ」と述べ、おととし10月のハマスによる奇襲攻撃を正当化しました。
インタビューは9日、イスラエル軍がカタールを攻撃する前に行われ、ハムダン氏は停戦協議について「きのう仲介者たちと非常に実りのある話し合いをした。ただ、残念ながらアメリカ側の対応を少し待つ必要がある」と述べ、アメリカなど仲介国も交えて協議が続いているという認識を示していました。
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