2001年の米同時多発テロから24年を迎えた11日、ニューヨークの世界貿易センター(WTC)跡地で追悼式典が開かれ、遺族らが祈りを捧げた。

 同時多発テロでは日本人24人を含む計2977人が犠牲になった。WTC跡地での式典では、飛行機がビルに突っ込んだ時間に合わせて鐘が鳴らされ、集まった人たちが祈った。その後、遺族らによる犠牲者の名前の読み上げが始まり、「今でも会いたい」などとそれぞれの思いを口にした。

 当時WTCなどの現場で活動した消防士らの間では、有害物質を含んだ粉じんなどに触れた影響で、24年が経った現在も様々な病気を発症して苦しむ人が少なくない。

 事件後に生まれた人も増え、記憶の継承も課題となっている。WTC跡地に建つ国立博物館のエリザベス・ヒルマン最高経営責任者(CEO)は式典前の取材に「我々が行う教育の重要性が増している」と話した。

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