▼アフリカ開発会議(TICAD) アフリカ開発をテーマにした国際会議で、Tokyo International Conference on African Developmentを略して「ティカッド」と呼ぶ。日本政府が主導し国連や世界銀行、アフリカ連合(AU)委員会も共催に加わる。1993年に始まり、2016年からは3年に1度のペースで日本とアフリカで交互に開いている。今回は第9回会合となる。

当初はアフリカの貧困削減や基礎インフラ整備に重点を置いた。21世紀に入ってアフリカが人口増と資源開発で成長市場となったことを踏まえ「共に成長するパートナー」と位置づけている。22年には岸田文雄前首相が「人への投資」や「成長の質」を重視する考えを示した。

20日からの第9回会合では持続可能な開発やアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の活用などが議題に上る見通しだ。日本は人工知能(AI)分野で人材を育成し、製造業や農業のデジタル化を後押しする。石破茂首相はアフリカとインド洋をつなぐ物流網の整備も表明する。

【関連記事】

  • ・日本、アフリカ各国とFTA検討 まず東部念頭に自動車輸出を促進
  • ・アフリカでAI人材3万人育成 政府と東大松尾研、製造業・農業DX支援
  • ・日本とアフリカ、宇宙ビジネスで協力 人工衛星軸にTICADで覚書
  • ・アフリカ・インド洋つなぐ物流網構想 成長取り込み、経済安保もにらむ
  • ・アフリカへのODAは「先行投資」 JICA田中理事長

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。