アメリカで報告が相次ぐUFOの目撃情報。
9日、新たな映像が公開されました。

アメリカ軍のドローンが捉えた、ボールのような形をしたUFO。
すると、画面左上から別のドローンのミサイルが当たり、破片が3つ確認できます。

この映像は2024年10月にイエメン沖で撮影されたもの。
内部告発者が議員に提供し、アメリカ議会のUFO(未確認飛行物体)に関する公聴会で公開されたのです。

さらに、2023年2月に捉えられた映像。
画面下から真ん中に動く黒い点は、レーダーが飛行物体を捕捉し追跡を続ける様子です。
これを肉眼で目撃したという現役の海軍兵士は、次のように証言しました。

現役海軍兵士・ウィギンズ氏:
光を放つ楕円(だえん)状のものが海面から出現し、同じ形の物体3つと合流した。4つはその後、同時に瞬間的な加速で消えていった。

さらに、これまで発言を控えてきたという元空軍のディラン・ボーランド氏が驚きの目撃証言をします。

元空軍・ボーランド氏:
白い光が三角形になった。私の30メートルほど前方の上空約30メートルで止まった。

こうした証言が今、議会で語られるようになった背景の1つが、安全保障への警戒の高まりです。

2023年には、アメリカ上空に大型気球が飛来し、軍が中国の偵察用気球だとして撃ち落とす事態に。

また、近年のドローン技術の発展も脅威と捉えられています。

そして、最大の理由が、長年にわたり政府によって“何かが隠されてきた”という国民の疑念です。

その原点になったともいえるのが、1947年に起きたロズウェル事件。

ロズウェル事件とは、1947年に起きたUFOとされる物体の墜落事件です。
牧場に奇妙な破片が見つかったことをきっかけに、地元メディアが「軍が牧場で空飛ぶ円盤を捉えた」と報道。
しかし、翌日の新聞では一転、「当局が否定した」「気象用の気球だった」との見出しに。

二転三転する情報に「軍が何かを隠している」との疑念が生まれ、その後、様々な臆測が広がることになりました。

町の中ではロズウェル事件を取り上げたUFO博物館も。

UFOにまつわる様々なものが展示されたこの博物館。
世界各国の情報も集めていて、中には「JAPAN」と書かれた資料も。

ロズウェル事件を30年以上研究してきたデニス・バルセイザーさん。
事件直後に連邦政府の隠ぺい工作が始まったと主張します。

事件を30年以上研究・バルセイザー氏:
隠ぺい工作は直後に始まった。ロズウェル事件の最初の隠ぺいはパニックを防ぐためだったのだろう。第2次世界大戦の直後だったので。

バルセイザーさんは現在、アメリカ政府が情報の透明性を高めようとしていることを歓迎しています。

事件を30年以上研究・バルセイザー氏:
これはあまりに重要な問題だと思う。真実が明らかになれば弩級の話だ。政府と毎度戦わなくてはならず、私がかけた金と時間を考えると腹立たしい。

人々の関心を引き付けてやまないUFO。
近年では、外国による兵器やスパイ活動の一部である可能性も指摘されていて、今後も政府の議論は活発になっていきそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。