マコール氏は再戦を目指さないと表明した=ロイター

【ワシントン=共同】米与党共和党のマコール前下院外交委員長(63)は14日、ABCテレビのインタビューで、来年11月の中間選挙で再選を目指さないと表明した。現在11期目の重鎮議員で、外交分野でトランプ大統領に臆さず意見を発信する姿勢で知られていた。議員引退により、共和党で今後、トランプ氏の影響力が一層強まる可能性がある。

マコール氏は、ロシアによるウクライナ侵攻や、インド太平洋地域で台頭する中国の「脅威」などへの対応に力を注いできたと強調。外交・安全保障面で「新たな挑戦をしたい」と述べた。

ワシントン・ポスト紙によると、マコール氏は対中強硬姿勢を鮮明にしてきたほか、ウクライナへの軍事支援も支持。7月に国防総省がウクライナへの兵器供給を一部停止していたことが判明した際には、トランプ氏に再開を繰り返し求めた。

今月14日も、ロシア無人機によるポーランド領空侵犯について「ミスとは思わない」と批判し、故意ではなかった可能性があるとしたトランプ氏の見方に疑問を呈した。

マコール氏は南部テキサス州選出で、2005年に下院議員に就任。13〜19年に下院の国土安全保障委員長、23年1月〜今年1月に外交委員長をそれぞれ務めた。

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