ロシアと同盟国ベラルーシによる合同軍事演習「ザーパド2025」は、今月12日から16日まで、両国にある演習場やバルト海などで行われています。

「ザーパド」はロシア語で「西方」を意味します。

このうちベラルーシの首都ミンスク近郊で15日、演習の一部が報道陣に公開されました。

演習は、敵の軍が潜む集落を制圧することを想定し、航空機が空から地上を攻撃したあと、戦車が砲撃しながら進み、無人機やロボットも使った作戦が展開されていました。

ベラルーシのフレニン国防相は当初、今回の演習でロシアがベラルーシに配備する予定の新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」の使用計画を確認するとしていましたが、実際に確認したかについては明らかにされませんでした。

また、演習はベラルーシにあるアメリカ大使館の駐在武官も視察し、フレニン国防相と言葉を交わす場面が公開されるなどアメリカとの関係改善を印象づけたいベラルーシ側の思惑もうかがえました。

ベラルーシ国防省は、今回の演習について周辺国に脅威を与えるものではないと強調していますが、今月、ロシアの無人機が領空を侵犯した隣国のポーランドなどは警戒を強めています。

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