韓国で政府から独立して捜査する特別検察官は、ユン・ソンニョル前大統領のキム・ゴニ(金建希)夫人について、旧統一教会=世界平和統一家庭連合の元幹部から高級ブランドのバッグを受け取ったなどとして、あっせん収賄などの罪で先月起訴しました。

韓国メディアは、ユン前大統領に近いクォン・ソンドン(権性東)議員が、この元幹部から、2022年の大統領選挙の前に違法な政治資金として1億ウォン、日本円で1000万円余りを受け取っていた疑いがあると伝えています。

クォン氏は、大統領選挙が行われたことし6月まで、保守系与党だった「国民の力」で国会運営を取りしきる院内代表を務めた大物議員です。

特別検察官は16日、逮捕状をとったと発表し、韓国メディアはクォン氏が逮捕されたと報じました。

この事件をめぐっては、旧統一教会のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁も関与していた疑惑が持たれています。

ハン総裁側は、これまで特別検察官からの3回にわたる出頭要請に応じてきませんでしたが、17日にも出頭する意向を示し、今後は教団側への捜査が進む見通しです。

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