米南部ウェストバージニア州の国立公園の博物館で奴隷制に関する展示を見る人たち=16日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は16日、トランプ政権が米各地の国立公園で、奴隷制を巡る展示や標識を撤去するよう指示したと報じた。公的な空間で政権の影響力が強まり、「負の歴史」を学ぶ機会が失われかねないとして専門家からは懸念の声が上がっている。関係者の話としている。  トランプ大統領が3月の大統領令で、公の場の展示物などが過去の米国民らの名誉を汚さない内容となるよう、内務長官に指示したことを受けた措置だという。  同紙によると、国立公園局が撤去を命じた中には、むち打ちの傷痕が背中に刻まれた黒人男性を撮影した著名な写真も含まれる。リンカーン大統領が奴隷解放宣言に署名した1863年に撮影され、奴隷制の非人道的な側面を伝える貴重な記録となってきた。  国立公園局は、米国の歴史の否定的な側面を「過度に強調した展示」が正しい理解を妨げていると主張。国立公園の展示内容などの見直しを続ける姿勢を示した。  トランプ氏は首都ワシントンの博物館展示についても、見直しに向けた調査を既に指示している。

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