高齢化に伴い死者数が増え続ける令和のニッポンで、様々な異変が起きています。同居人がいるのに発見が遅れる「同居の孤独死」、葬儀会社で一時保管される遺体の増加を背景に相次ぐ「遺体の取り違え」――。国の想定を超えて高齢者が孤立を深める日本社会の課題と対策を探りました。多死国家のリアル・まとめ読みです。

「遺体取り違え」葬儀会社で相次ぐ 火葬後に判明も、現場で何が


葬儀会社が遺体を取り違えて火葬するトラブルが相次いでいる。死亡数が増えているうえ、葬儀を行わず遺体を火葬する「直葬」が増加し、葬儀会社が一時的に保管する遺体が増えたことなどが背景にある。続きを読む

「同居の孤独死」老老介護の果て 5年900件は氷山の一角


自宅で死亡し、同居人がいるのに発見が遅れる「同居の孤独死」が各地で相次いでいる。東京23区と大阪、神戸両市内では2021年までの5年間に904人いることが各監察医事務所への取材で分かった。家族に認知症や障害があり、周囲に伝えられない事例が目立つ。老老介護の世帯は全国で増えており、専門家は「氷山の一角に過ぎない」と警鐘を鳴らす。続きを読む

もしもに備え、終活情報を自治体に登録 遺言の場所や緊急連絡先


身寄りのない高齢者らが「もしも」に備えて、緊急連絡先や遺言書の保管場所などを自治体に登録する終活情報登録制度の導入が広がり始めた。単身高齢者が増え、孤立死が相次ぐ中、周産期ならぬ「周没期」の情報を元気なうちに登録し、死後の対応をスムーズに進められるようにする取り組みだ。続きを読む

【番外編】「終活」早期化、20代も 人生見つめ直す契機に


高齢者の活動と思われがちな「終活」へ関心を寄せる若者が増えている。20〜30代の実施意向が4割超との調査もある。近年、新型コロナウイルス禍や地震などの災害、海外の戦争などが続く中、終活を将来の備えや新たな視点で人生をデザインする手段と考える若者が多くなっている。続きを読む

【多死国家のリアル】これまでの記事

  • ・弔いのカタチ変える「Deathテック」 少子化でお墓もう守れない
  • ・徳川慶喜も?消えゆく「偉人たちの墓」 広がる墓じまい
  • ・私の亡き後は「墓友」と 「同居予定」契約者が交流
  • ・外国人の遺体、祖国へどう運ぶ 重み増す国際搬送の仕事
  • ・不仲の親…みとりは代行業者に 「家族じまい」利用増
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