
人間の身勝手な理由で行き場をなくす犬が後を断たない(写真はイメージです) Céline Druguet-Unsplash
<新しい家族を見つけてからわずか30分、保護犬は「手に負えない」という理由で返されてしまった>
6歳の保護犬が、新しい家族に引き取られたものの、わずか30分で返却された。
【動画】「天使」のように愛らしいのに...30分で返却された保護犬
米メリーランド州ボルティモアで、犬の一時預かりのボランティアをしているソフィア・ロスさんは、犬のスクービーの悲しい体験をTikTok(@sophiebri98)に投稿した。
「スクービーは7月上旬に保護施設へ連れてこられた。迷い犬として保護されたのだ」とロスさんは本誌に述べた。「しかし、かつては大切に飼われていたことは明らかで、コマンドを理解し、ベッドの布団の中で寝ることに慣れている」
3週間の預かり期間中、ロスさんはスクービーのことを深く知った。「ハイキングや散歩をし、たくさん抱きしめた。彼はとても愛情深い犬だ。おもちゃで遊べるようにもした。彼はそれまでおもちゃを与えられたことがなかったようだった」
この努力は実を結び、スクービーは引き取られることになった。しかし、残念ながらそれは長くは続かなかった。ロスさんが投稿した動画によると、スクービーが引き取られてからわずか30分後、新しい家族から返却するとの連絡があった。「手に負えない」という理由だった。
「彼らは、ただスクービーが活発すぎると判断した」とロスさんは語る。「スクービーが落ち着き、彼らを知るための時間を全く与えなかった。しつけをするための時間を取ることもしなかった」
落胆したのはロスさんだけではなく、スクービーもまたひどく打ちのめされた。「最初の数日は明らかに少し悲しみ、戸惑っていたが、すぐに彼らのことを忘れ、私たちと家にいることに幸せを感じるようになった」とロスさんは言う。
心を痛めたロスさんは、「天使」のようなスクービーのストーリーをTikTokでシェアした。この動画が直接的なきっかけではないが、この犬の物語はハッピーエンドを迎えることとなった。
返却された数日後、引き取りの申し込みが相次ぎ、スクービーは別の家族を見つけたのだ。「このカップルは、同じ犬種を飼った経験がある。彼らは私よりも訓練に関する知識が豊富だし、保護施設でボランティアをしていたこともある人なので、完璧な組み合わせだと思う」とロスさんは述べる。
ロスさんは、動画を見た人が、保護犬には「落ち着くための時間が必要で、そんなに早く諦めてはいけない」ということを知ってほしいと話している。
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