
新潟が生産量日本一の米粉。県は2025年度から、消費拡大につなげようと、地元の食品会社などと連携して、県産米粉を使ったラーメンの開発プロジェクトに取り組んでいる。現在は県産米粉を使った麺を開発中で、この冬にも米粉麺を使ったラーメンを商品化し、店舗での提供を目指す考えだ。
プロジェクトは産官学が連携。米粉麺の開発は川崎食品(新潟市)が担当し、米粉ラーメンの開発・監修は、地元のラーメン店でつくる新潟拉麺協同組合が担う。「新潟5大ラーメン」に続く、六つ目の名物ラーメンを生み出すことも目標だ。
消費や流行を支える若い世代のニーズを把握しようと、今月19日には新潟中央高(新潟市中央区)で試食会が開かれ、食に関わる専門科目を学ぶ食物科の生徒11人が、米粉麺を味わった。
試食会では米粉麺と小麦を使った麺が同じ皿に盛られた。見慣れた黄色の小麦麺に対し、米粉麺が白く、生徒たちは驚いた様子を見せたが、「おいしい」と麺をすすった。

米粉麺はグルテンを含まないのも特徴で、食物科3年の時田彩笑さん(17)は「普通の麺より甘みを感じた。グルテンフリーなので、ダイエットに活用できるかもしれない」と期待を寄せた。
協同組合の片山貴宏理事は「みそ味や太麺が良いなど、米粉本来の味を生かせる提案をしてもらった。商品化に向け、参考にしたい」と述べた。
11月には再び高校生向けの試食会が開かれる予定。【神崎修一】
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