日本古来の製鉄法「たたら製鉄」由来の棚田が広がる島根県奥出雲町の追谷(おいだに)地区で27日、棚田をライトアップする「たたらの灯(あかり)」が始まった。
棚田の魅力を伝えようと2015年から毎年開催。
あぜ道に並んだ約4千個のLEDライトが点灯すると、稲刈りを終えた田んぼが立体的に浮かび上がった。初日のこの日は花火60発も打ち上げられた。10月25日まで毎晩ライトアップされる。
明治初期までたたら製鉄が盛んだった奥出雲地域では、原料の砂鉄を採取するために切り崩された山々を棚田として再生してきた。循環型で持続可能な営みが評価され、今年8月、たたら製鉄を起源とした農林畜産システムが国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」に認定された。
棚田では西日本屈指のブランド米「仁多米」が収穫されたばかり。実行委員会会長で米農家の加納信夫さんは「高温と水不足で昨年より収穫量が落ちたが、おいしさには自信があります」。
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