一生大切にしてくれる飼い主を探して(写真はイメージです) Milad Fakurian-Unsplash

<飼い主一家の転居で置き去りにされてしまった猫が、フロリダ州の施設に預けられ、元気をなくしてベッドの中でうずくまる姿が涙を誘っている>

ひとり取り残された猫は、最初はなかなか出てこようとしなかったが、実は撫でてもらうのが大好きだった。施設は今度こそ、この子を一生大切にしてくれる家族を探している。

【動画】本当は人が大好きな猫なのに...家族の転居でひとり置き去り

フロリダ州フォートローダーデイルのヒューメーン・ソサエティに預けられた白黒猫のMJはまだ2歳の女の子。家族を失ってからは元気をなくして表情もうつろに見える。

「みんなどこへ行ったの?」というFacebookの投稿は、MJの状況をそのまま言い表していた。まだ引きこもりがちながらも愛らしいMLは、徐々に心を開き始めているという。

「MJは引っ越しした飼い主一家に連れて行ってもらえず、シェルターに預けられた。来たばかりの頃はかなり不安そうだったけれど、日を追うごとに個性が光り始めた」。ブロウォード郡ヒューメーン・ソサエティ広報のチャーリー・ウォッチャーさんは本誌にそう語った。

MJは毛布の下や猫ベッドで丸くなっていることが多い。しかし安心だと分かると窓の外を眺めたり、髪ゴムをおもちゃにしたり、投げた物を取ってくる遊びを楽しんだりするようになった。

アメリカでは年間数百万匹の猫や犬が保護施設に引き取られる。飼い主が手放すケースも多く、保護団体がまとめた2024年の統計によれば、保護施設に同年預けられた570万匹あまりのうち、約29%は飼い主が手放したペットだった。

猫に限ると、2024年に保護施設に預けられたのは約290万匹。うちほぼ3分の1が飼い主によって持ち込まれた。

Facebookで紹介されたMJの境遇に、多くの人が心を痛めている。

「こんな状況、とても理解できない。一生大切にしてもらえるおうちが見つかりますように」

「自分たちの気の毒な子を置き去りにするなんてひどすぎる。その子を救ってくれる人たちがいることに感謝します」

投稿にはそんなコメントが寄せられている。

施設によると、MJはある程度大きな子どもや猫とは仲良くできるものの、犬と一緒に暮らしたことはない。シェルター暮らしはストレスが大きいこともあり、少しでも早く新しい家族が見つかることを願っている。

「この子はただ、新しい家に落ち着くまでゆっくり焦らず接してくれる猫好きさんを必要としている」とウォッチャーさんは話している。

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