犬と犬だからこそ通じ合うものがある(写真はイメージです) Jared Murray-Unsplash

<安楽死を迎える犬たちに寄り添い、安らぎを与える犬が、人々に感動を与えている>

獣医師の女性が、飼い主が立ち会えない中でペットの安楽死に携わるという、自身の仕事の「最もつらい」瞬間をネットに投稿した。

【動画】旅立つ犬のそばに横たわり...獣医と共に安楽死を見守る元保護犬

この仕事を始めて4年になるオーストラリア在住のローレン・マクナマラさん(26)は、これまで数えきれないほどの動物たちを助け、元気な姿で飼い主のもとへと送り届けてきた。しかし、悲しいことにそうしたケースばかりではない。彼女にとって仕事の中でも特に困難なのが、ペットの安楽死だ。

飼い主が付き添えない状況で安楽死を行うことも多いと、マクナマラさんは本誌に語った。それはペットにとっても、彼女自身にとっても非常に困難なことだ。

「ほとんどの場合、動物たちは体調が悪く、痛みやストレス、恐怖を感じている」と、マクナマラさんは言う。

しかし、マクナマラさんには、心強い相棒がいる。元保護犬のナラだ。スタッフォードシャー・ブル・テリアとケルピーのミックス犬である8歳のナラは、マクナマラさんに大きな安らぎを与えてくれる存在だ。

だが、ナラが助けているのはマクナマラさんだけではない。マクナマラさんが飼い主がいない中で安楽死の処置をする際、ナラはそばにいて、最期の瞬間を迎える動物たちを支えているという。

「ナラが部屋にいると、彼らがリラックスして落ち着くのがわかる。私が点滴の針を入れる間、ナラは彼らのそばに寄り添っている。私とナラの絆を見ることで、他の犬たちも私をより信頼してくれる」とマクナマラさんは言う。

「ナラは、彼らが息を引き取るまでそばにいる。穏やかな最期だった。ナラが彼らに安らぎを与えているのを見て、私もまた安らぎを得た」

仕事のあらゆる側面をSNSで共有しているマクナマラさん(@vet_lauren)は、ナラが最期の時を迎える犬に寄り添う様子を映した動画を投稿した。動画は多くの人を感動させ、瞬く間に拡散された。

「私なら泣き崩れてしまうことはわかっているが、ペットが周りを見回して私がいないと気づいてほしくない」とあるユーザーは投稿した。

「他の犬が旅立つとき、そばにいて安心させてあげるなんて、本当にいい子だ」と、多くのユーザーがナラの献身的な行動を称賛している。

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