1300年以上の歴史をもつ岐阜市の長良川鵜飼(うかい)が15日夜、今年のシーズンを終えた。観覧船の乗客や川べりに集まった市民らが最終日の漁「鵜飼じまい」を堪能した。
午後8時前、皇室にアユを納める「宮内庁式部職鵜匠(うしょう)」でもある鵜匠と船頭らを乗せた6隻の鵜舟(うぶね)が上流から下流へと進み、漁を始めた。
鵜舟につるされたかがり火が漆黒の川面を照らす中、ウミウを励ます「ホウ、ホウ」という鵜匠のかけ声や、船頭が船べりをたたく「ドンドン」という音が響き渡った。巧みな手縄(たなわ)さばきでアユが捕れると、観覧船から歓声が上がっていた。
この日は岐阜県関市の長良川の小瀬鵜飼でも鵜飼じまいがあり、両市とも5月11日から約5カ月間続いた今年の漁期が幕を閉じた。
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