
甘やかされて育った猫は…(写真はイメージです) Hakim Menikh-Unsplash
<自分の母親に猫を預けてしばらく留守にしていた女性。1カ月ぶりに再会した愛猫を見て、衝撃のあまり言葉を失った>
母親も猫を飼っているので、安心して預けられると思っていた。しかし戻ってみると、まさかの「おばあちゃん効果」が表れていた。
【動画】1カ月ぶりに会った愛猫がまさかの変貌...衝撃の「おばあちゃん効果」
猫の飼い主はアーティストのリナ・レッドフォードさん。本誌の取材に対し、創作活動のため1カ月ほど自宅を離れることになったと説明する。普段は在宅で仕事をしているので、アビシニアン猫のシンバッドがひとりきりになることはほとんどない。そこで今回はチェコの首都プラハに住む自分の母親にシンバッドを預けるのが最善だと判断した。
「母が住むプラハへ連れて行って、シンバッドが環境の変化に慣れるまで2週間滞在した。もちろん長期間離れるのは寂しかったけれど、心配はしていなかった」というレッドフォードさん。自分でも猫を飼っている母親なら、シンバッドを預けても安心だと思った。「甘やかされた」猫たちのために、新しい猫おもちゃの入ったアマゾンの荷物が1日おきに届いていた。
しかし1カ月ぶりに戻ったレッドフォードさんは、シンバッドの姿を見て絶句した。
インスタグラムのアカウント(@linaredford)で9月26日にシェアした動画には、シンバッドが母親の家で過ごした間の体重の変化が表れている。レッドフォードさんは母親から送られてきた写真を見てシンバッドの変化に気付いていたが、AIで合成した写真だと思っていたという。
「超活発なあの子がそんなに太るなんて信じられなかった。母からは『新しいフードや味を試してたの。あの子は何でも食べてくれたのよ、ウサギ以外は』というメッセージが届いた」
母親はレッドフォードさんの指示通り、シンバッドにウェットフードを2缶ほど与え、ドライフードは早食い防止の容器に入れていつでも食べられるようにしていた。それでもシンバッドの体重が増えていることに気付いた母親は、すぐに与える量を減らした。
ところがシンバッドは、母親が自分の猫に与えていたフードの残りをこっそり食べていたのだった。
自分の猫たちにはたっぷりフードを出しておくのが母親の習慣だった。お腹がいっぱいになれば食べるのをやめる猫たちは、それでうまくいっていた。しかしこの習慣に慣れていないシンバッドは食べるのをやめなかった。
シンバッドを連れて行く時に空港で測った体重は約5.4キロ。ところが連れて帰る時は約6.7キロになっていた。猫情報サイトのCatsterによれば、アビシニアンの平均体重はおよそ2.7~5.4キロ。
「母はシンバッドに関してはやり過ぎたと感じていて、体重を減らすために運動を増やしたり階段の上り下りをさせようとしていた」とレッドフォードさん。その後、シンバッドの体重は減り、バケーション前の理想体重に近付いているという。
体重増加は猫に共通する問題で、VCA動物病院によると、太り過ぎの猫は61%を占める。理想体重を10~20%上回ると太りすぎ、20%を超えれば肥満とみなされる。
肥満は猫の寿命を縮め、糖尿病や心疾患、整形外科疾患、膀胱結石、がんといった疾患の原因になる。
食事の管理は獣医師などの専門家に相談する必要がある。食事の量を減らすだけでは微量栄養素が不足する可能性があり、効率的に体重を減らすためにはカロリー制限、食事量のコントロール、食事回数の調整が望ましい。
インスタグラムの動画は140万回以上再生され、ユーザーからは「ひどすぎる、猫がかわいそう」などのコメントが相次いでいる。
母親が娘の猫を太らせてしまったことに「おばあちゃん効果って動物でもあるんだ?」という声も。自分も祖父母に甘やかされた経験があるというユーザーは「うちの両親もそうだった。『この子の髪が伸びたのよ』って言うんだよ」と書き込んでいる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。