離れ離れは辛すぎる(写真はイメージです) Fernando Vega-Unsplash

<猫のチートが行方不明になってから4年たち、飼い主は希望を失っていた。そんな時に思いがけずかなった再会。しかしその姿を一目見て、心が張り裂けそうになった>

4年ぶりに戻ってきたチートは、痩せ細って毛並みが乱れ、目の輝きも消えていた。やがて悪夢が始まった。

【動画】4年ぶりに帰ってきた猫...飼い主を打ちのめした辛すぎる現実

猫をなくした飼い主は、自分の大切な子に何が起きたのか分からないまま、いつまでも探し続ける。PetMDに掲載された2024年の記事によると、飼い始めてから5年以内に猫を失った飼い主は少なくとも15%に上る。再会できる見込みは薄い。保護団体のAHSによると、識別用のIDタグもマイクロチップもなしに施設で保護された猫のうち、飼い主と再会できたのはわずか2%にとどまる。

ジェイドさんが飼っていた茶トラ猫のチートは、4年ほど前に行方が分からなくなった。きっともう生きてはいないだろうとあきらめかけていたジェイドさんだったが、ある日突然、チートが首輪を着けて戻ってきた。しかし玄関前で鳴くチートの姿を見て、ジェイドさんは愕然とした。

ジェイドさんが9月27日に投稿したTikTokの動画(@iamjade_03)には、4年前のチートと、「虐待され、栄養失調になって戻って来た」チートの姿が映っている。明るいオレンジ色だった毛並みはくすんで乱れ、体は痩せ細り、「目の輝き」も消えていた。それでも再会できたのは夢のようだったが、間もなく悪夢が始まった。チートが猫砂を食べたり、唾液を吐いたり、トイレの水しか飲まなかったりといった症状が表れたのだ。

病院に連れて行って抗生剤を処方してもらったところ、症状は一時的に収まった。しかしやがて回復が止まり、再び悪化の一途をたどった。

チートは脱水症状と口内の感染症のために輸液が必要になり、食事はジェイドさんが注射器で少しずつ与えた。

それでもユーザーからは、再会できて良かったという声が寄せられている。動画は100万回以上再生され、「いいね」は30万、コメントは2300を超えた。

「この子は自分を愛してくれる所に戻って来たんだね。一緒にいられる2度目のチャンスがあって良かった」とあるユーザーは言い、「こんな目に遭うなんて、悲しすぎる」と別のユーザーは書き込んでいる。

チートはやがて、息を引き取った。TikTokに投稿したお別れの動画の中で、ジェイドさんは、毛布にくるまれた診察台の上のチートに顔を寄せている。

「最期の瞬間にあなたの元に戻ることができて、この子は本当に安らかだったと思います。あなたのために祈っています」。ユーザーからはそんな言葉が寄せられた。


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