文化審議会は24日、西山(せいざん)浄土宗総本山の光明寺(こうみょうじ、京都府長岡京市)や絶海の孤島に立つ水ノ子島灯台(大分県佐伯市)など8件の建造物を重要文化財に新たに指定するよう、文部科学相に答申した。

 光明寺は、浄土宗の開祖・法然の遺骸を荼毘(だび)に付した地に立つ。江戸中期に建った大きな本堂は、内部の開放的な平面が特徴。御本廟(ごほんびょう)などを含む計8棟が対象で、江戸期に復興した境内を今に伝える歴史的な価値が評価された。

 水ノ子島灯台は、九州と四国の間の豊後(ぶんご)水道の孤島に立つ。陸地まで14.5キロ、高さは41メートルで、4年をかけて1904年に完成した。かつての灯台守の寝室や貯水槽を備える点は独特。近代の灯台整備の展開を知る上で価値が高いという。

 また、文化審議会は「加賀料理」を登録無形文化財にすることも求めた。

 ほかの重文の新規指定は次の通り。

 小樽港防波堤施設(北海道小樽市)▽岩橋家住宅(秋田県仙北市)▽幸徳院観音堂(山形県米沢市)▽大山寺(千葉県鴨川市)▽斎尾家住宅(鳥取県北栄町)▽男木(おぎ)島灯台(高松市)

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