【動画】気仙沼湾が幻想的な雰囲気に包まれた=福留庸友撮影

 24日朝は南東北各地で今季最低気温を記録した。19地点中15地点が今季最低気温の朝を迎えた宮城県内。11月上旬並みの4.5度だった気仙沼市の気仙沼湾では、冬の到来を告げる気嵐(けあらし)(蒸気霧)が観測された。湯気のように立ちこめた霧が朝日に照らされて黄金色に染まり、幻想的な雰囲気に包まれた。

 空気より温かい水面から出る水蒸気が、冷気に冷やされて霧が発生するしくみ。放射冷却で冷え込む天気の良い早朝、風が穏やかで気温と水温の差が大きい日に見られる。発生条件が整いやすい気仙沼湾では、冬の風物詩になっている。

 8年前から気嵐の観測と撮影を続ける地元住民のグループによると「湾全体に霧が広がり、今季初観測。カツオの水揚げが少ない今年は、港に漁船が少ないため、例年と違う画角の写真が撮れる」と笑顔を見せた。

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