秋の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)で、尼寺の大聖寺門跡(だいしょうじもんぜき)(京都市上京区)が29日から公開される。出家した歴代皇女らが暮らした歴史的な建造物や寺宝を見ることができる。
大聖寺門跡は京都御苑の北西にある臨済宗寺院で「御寺(おてらの)御所」として知られる。足利義満の「花の御所」内にあった日野宣子禅尼の住まいを起源とする。宣子禅尼は後光厳(ごこうごん)天皇の擁護後見役だったという。
特別公開では、1943年に東京・青山御所の部材を移して建てられた本堂を拝観できる。本尊は釈迦(しゃか)如来像。華やかな障壁画「瑞(ずい)鳥瑞花図」(18世紀ごろ)の前に明治天皇の椅子が飾られる。この椅子は来年度に修復する予定という。
宮御殿と呼ばれる江戸時代後期の建物も公開する。光格天皇の皇女が寺に入る際に建てられた。
乾亮文(りょうぶん)副住職は「尼門跡は宮様の住まいであり学びの場でした。その暮らしに思いをはせていただければ」と話す。
11月4日まで。大人千円、中高生500円。問い合わせは京都古文化保存協会(075・451・3313)。
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