交通渋滞が深刻化している熊本空港と熊本市内のアクセスをめぐり、熊本県の木村敬知事とJR九州の古宮洋二社長が10月31日、県庁で記者会見を開き、豊肥線から枝分かれする新線の建設に向けて着実に計画を進める考えを示した。2034年度末までの開業をめざす。
両者は9月、同県を中心に鉄道設備を整備し、運行はJRが担うことで合意している。この日の会見で、木村知事は「緊密な連携のもと、早期かつ着実に実現していく」、古宮社長は「利便性の高い空港アクセス鉄道を目指し、県と意見を交わしていきたい」と述べた。
アクセス鉄道は肥後大津駅(熊本県大津町)と空港の約6.8キロを結ぶ計画。渋滞を避けて、定時性や利便性を高めるねらいがある。事業費は約610億円を見込み、最大3分の1をJR側が負担する。
合意では、豊肥線に快速列車を導入し輸送力を強化することや沿線の活性化などにも取り組むとしている。豊肥線が単線のため、古宮社長は途中に列車のすれ違い設備を設置する考えも示した。
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