奈良県

 奈良県教委の大石健一教育長は10月30日、情報通信技術や農工業、外国人への日本語教育などの分野で高い専門性を持つ社会人の教員採用を強化すると発表した。教員免許は不要で筆記試験も行わない。面接で実績と熱意をみて選考する。来年度から教壇に立ってもらう。

 大石教育長は「奈良県の教育充実に何が必要かを考えた。最新の知見に触れることで学びの意欲が高まり、他の教員の指導力向上にもつながる」と意義を説明した。募集する分野と教科は(1)スーパーサイエンスハイスクール(SSH)2校と進学教育重点校4校の数学、理科(2)情報、工業、農業学科を置く高校7校の情報、工業、農業(3)特別支援学校の特別支援(4)小中・義務教育学校の日本語を母国語としない児童生徒向け国語。それぞれ1~2人を募集する。1965年4月2日以降に生まれた人が対象。

 研究機関や企業、大学院で研究に従事した人や、作業療法士、言語聴覚士などの資格を有する人などを想定している。3年間の任期後、教員採用を希望する場合は1次試験を免除する。既に募集を始めており、12月5日まで。問い合わせは県教委教職員課定数管理係(0742・27・9852)。【大川泰弘】

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