アンティークデスクの中には、さまざまな仕掛けが施されているものもある(写真はイメージ) Reimar-shutterstock
<アンティークショップオーナーが大昔の机の仕掛けを解き、隠されていた空間を発見。その様子を動画に記録した>
あるアンティーク収集家が、19世紀の机を詳しく調べた結果、その中に隠された驚くべき秘密を発見した。
【動画】19世紀初頭の机に隠されていたのは?
ジョージア州ケネソーにあるアンティークショップ「ピーチー・ビー・アンティークス」のオーナー、ビクトリアは、幼い頃からアンティークに興味を持っていた。
「両親がずっとアンティークを集めていた。母は私をよくアンティークショップに連れて行ってくれた」と彼女は本誌に語る。「しかし、本格的にその魅力を理解し、夢中になったのはここ5年ほどのことだ」
ビクトリアのような人は少なくない。今年初めにアイルランドの調査会社、ResearchAndMarkets.comが発表した報告書によると、中古収集品市場は2024年時点で1425億ドル、2034年には2489億ドルに達すると予測されている。
アンティークはこの市場の重要な一角を担っており、投資対象としてはもちろん、自宅に飾る魅力的なアイテムとしての価値もある。
「何かある」とは直感していたが...
アンティーク収集にも「探索のスリル」や思いがけない展開が付きものだ。
ビクトリアが手に入れた「1800年代初頭」の机の場合、最大の驚きは、その家具の中に隠されていた「ある物」 の発見だった。
「この机は実は1年ほど前から持っていた」とビクトリアは語る。「オークションで入手したが、大きい上、重すぎて動かすのも展示するのも大変で、ずっと在庫として放置していた」
ビクトリアにとって1800年代初頭の机は見慣れたものだったが、この机が届いた瞬間から違和感があったという。
「これまで所有してきた中で一番重く、特別な何かを感じた。革張りと金装飾がとても豪華だった...インク壺の下に木の塊のようなものがあって、それが気になっていた。普通ではないと感じたが、開け方が分からなかった」
ビクトリアは、その「木の塊」が実は机に隠された仕掛けの一部なのではないかと疑い始めた。「アンティークショップを経営しているので、こうした机に秘密の仕掛けがあるのを何度か見たことがあった」
ビクトリアはその机を眺め、「中に何か隠されている」と確信していたものの、開け方がまったく分からなかった。
きっかけは突然に
しかし、偶然にも転機が訪れた。
「数週間前、画像検索をしていたときに、私の持っているものと非常によく似た机を掲載しているサイトを見つけた。そこには、仕掛けの開け方が詳しく書かれていた」
この「真実の瞬間」を記録に残そうと、ビクトリアはカメラ片手に、ウェブで見つけた手順をなぞりながら隠し場所を開けようと試みた。
すると、数分もしないうちに、数十年以上閉ざされていた隠し部屋を見つけた。机の側面にあるピンを使って別の部分を押し込むと、木材の一部が外れ、その奥から3つの隠し引き出しが現れたのだ。
その瞬間はカメラに収められ、彼女のInstagramアカウントに投稿された。動画は、現在までに100万回以上再生されている。
多くの視聴者が大きく驚いたが、ビクトリアの反応は違っていた。「『やっぱり!』という感じだった」
そしてビクトリアは、この体験を通じて、「直感」を信じるべきだと再確認した。「こういうことは初めてではない。まだ中身も何も知らないのに、何か特別なものを感じて購入したアンティークが、後から本当に特別な品だったということが何度もあった」
今回の発見により、机の価値は間違いなく上がったとビクトリアは語る。動画が話題となったことで、販売先もすぐに決まったという。
ビクトリアは、この動画が視聴者に中古品をもっと注意深く見て、何か秘密を発見するきっかけになることだけを願っている。
「こんなにも多くの人が関心を持ってくれたことが本当にうれしかった」
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