選手たちに指導する雄物川バレーボール部の宇佐美大輔監督=秋田県横手市の雄物川高で2014年7月3日、松本紫帆撮影

 秋田県立雄物川(おものがわ)高校(横手市)男子バレーボール部の宇佐美大輔監督(46)が部員に体罰をしていた問題で、県教育委員会は7日、宇佐美監督について懲戒免職処分にすると発表した。

 処分は6日付。処分理由は2023年4月ごろから25年9月にかけて、複数の部員に対して平手や拳でたたく、腹部を蹴るなどの体罰をしたほか、「ばか」といった暴言を浴びせたとしている。60代の校長についても戒告の懲戒処分とした。

 雄物川高は10月15日付で、部員らへの聞き取り調査の結果、体罰が確認できたとする報告書を県教委に提出していた。

 雄物川高では宇佐美監督の暴力や暴言を苦に男子部員が不登校となっているほか、数年前にも監督から暴力を受け退学した部員がいることが毎日新聞の取材で判明している。

 宇佐美監督の体罰を巡っては、県バレーボール協会が既に監督を10月6日付で1年間の謹慎処分としている。10月17~19日に開催された全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)の県予選は監督として登録されたコーチが指揮を執り、31年連続31回目の優勝で本大会出場を決めた。【木原真希】

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