「国産」と表示して、外国産のイカも使った塩辛などを販売したとして、農林水産省は11日、新潟県三条市の水産加工物販売会社「飛鳥フーズ」に食品表示法に基づき、表示の是正や再発防止を指示した。

 農水省によると、同社は25年4月~7月に「するめいか」や「イカ(国産)」と表示して、加工品「いかゴロ焼き」や「いか塩辛」など10商品、計7768個をのべ32社に販売した。しかし、原材料の一部にアルゼンチン産のアルゼンチンマツイカを使っていた。

 同社は、製造元で関連会社の「山形飛鳥」(山形県酒田市)から4月20日ごろに連絡があり、不適正な表示を把握したが、対応しなかった。同社は農水省に対して、「パッケージを作り直すのが大変で、物理的に困難だった」と説明しているという。

 また、山形県は11日、「山形飛鳥」にも食品表示法に基づき、再発防止などの指示を出した。同社は23年9月~25年6月までに原産地表示などが不適正な商品を少なくとも59商品、約47万個を飛鳥フーズに販売していたという。

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