第16回調味料選手権2025の表彰式で賞状を手にする関口主税さん(左)、あゆみさん=関口主税さん提供

 第16回調味料選手権2025(日本野菜ソムリエ協会主催)のドレッシング部門で、群馬県渋川市の「春乃屋 Harunoya」による「水を少しも使っていない新しょうがドレッシング」が最優秀賞に選ばれた。関口主税(ちから)代表は「素晴らしい賞は、多くの方に知っていただくきっかけにもなる。素晴らしい群馬の素材を使い、かけるだけで『鼻歌がこぼれる』ようなおいしさを届けていきたい」と話す。

 「春乃屋」は20年、和食料理人の関口さんが「おいしくて体に優しい、より自然なものを食卓に届けたい」と設立。県産の野菜を使い、妻あゆみさんとドレッシングなどを手作りしている。24年に同協会が主催した「第2回ドレッシング選手権」でも「水を少しも使っていないにんじんドレッシング」で最高金賞を受賞。2年連続でドレッシング部門のトップ評価となった。

ドレッシング部門で最高賞に選ばれた「水を少しも使っていない新しょうがドレッシング」=関口主税さん提供

 今回の新しょうがドレッシングの開発は「すしに添えられた新ショウガの味を日常でも楽しめたら」というあゆみさんの発案がきっかけ。関口さんは無農薬、減農薬で栽培する県内のショウガ農家を訪ねて話を聞き、素材の風味を生かすよう試作を重ねた。辛みを抑え、子どもも食べやすい味に仕上げている。

 今年の調味料選手権は18部門に計264品の応募があり、新しょうがドレッシングは全部門の総合3位になった。あゆみさんは「小さな工房が2年続けて評価されてうれしい。ドレッシングをかけるだけで一品できる手軽さを味わっていただけたら」と話す。

 新しょうがドレッシングは1本918円(消費税込み)。県内では、道の駅まえばし赤城、群馬いろは(高崎駅)、渋川農産物直売所、JAファーマーズ棟高店などで販売している。【増田勝彦】

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