京都府立医大病院に1000万円を寄付し、感謝状を受けた藤原美代乃さん(右)と佐和貞治院長=京都市上京区で2025年11月10日午前10時31分、太田裕之撮影

 京都府立医大病院(京都市上京区)は外来患者から1000万円の寄付を受け、10日に感謝状を贈呈した。寄付金は先進医療推進や患者サービス向上、医療従事者の教育・研究活動の充実などに活用するとしている。

 寄付したのは同市内の主婦、藤原美代乃(みよの)さん(86)。50歳のころC型肝炎が判明して同院で治療を受け、5年ほどで完治。その後も同院で定期検査を受けている。2020年にも500万円を寄付しているが、「長生きして、もう一度寄付できるよう頑張りたい」と話した。

 感謝状を手渡した佐和貞治院長は「全国的に大学病院は財政が厳しく、当院も昨年から厳しい運営状況にある。患者さんに良い医療を提供できるよう還元したい」と感謝。「まとまった事業に使い、形に残していきたい」と述べた。

 病院によると、過去にも他に患者2人から各1000万円の寄付を受けたことがあるという。【太田裕之】

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