バス(写真と本文は関係ありません)=ゲッティ

 東京都八王子市の国道20号で8月、自動運転の実証実験中だったバスが道路脇の街路樹に衝突する事故がありました。事故原因を調査していた都は、設計上の不備があったと発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「自動運転バスの事故」を解説します。

Q 自動運転バスの事故って聞いたよ。どんな事故だったの?

A 八王子市高尾地区の国道20号で8月29日午前11時半ごろ、実証実験中の自動運転バスが道路脇の街路樹に衝突しました。

Q どのくらいの人が乗っていて、けが人はいたのかな。

A 乗員・乗客15人のうち3人が軽いけがをしました。当時、時速20~25キロほどで走行していました。

Q どうしてバスは街路樹にぶつかったの?

A バスは本来0.1秒ごとに位置情報を読み込む仕組みですが、事故の直前、これまで読み込まれていなかった22秒前の古いデータを誤って読み込んでしまい、車両がその位置に戻ろうとして急ハンドルを切り、左側の街路樹に衝突しました。

Q 急ハンドルを止めるシステムはなかったの?

A 急ハンドルを制御するシステムはありましたが、時速30キロ程度にならないと作動しない設計だったため、今回の事故では作動しませんでした。

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