スマートフォン(イメージ)=iStock

 大分県が県内の小中高生を対象にインターネットの利用状況について尋ねたアンケート調査で、高校生の約半数が「(自分は)ネットに依存していると思う」と回答していた。スマートフォンの普及などに伴ってネット利用の長時間化が指摘されており、県は利用ルールなどを家庭で話し合うよう呼びかけている。

 県が毎年実施している「青少年のネット利用実態調査」で明らかになった。今年度は小学2年▽小学5年▽中学2年▽高校1年――の計約1500人を対象に実施し、1384人から回答を得た。

スマホ使用最多

 私生活でネットを利用するかを尋ねた設問では、全体の94・4%が「使っている」と回答。高校生に限ると100%だった。接続に使う機器はスマートフォンを挙げた児童生徒が最も多く、使い道は動画視聴(84・5%)▽SNS(67・7%)▽オンラインゲーム(65・5%)などが目立った。

 一方、中高生では平日のネット利用が長時間に及ぶ傾向が強まり、「2時間以上」と答えた生徒は中学生で60・4%(前年度58・7%)、高校生で61・2%(同56・5%)となった。また、自分自身がネットに依存していると感じている割合は、中学生が32・7%、高校生が51・2%に達した。

生活に悪影響も

 ネット利用に伴う生活の変化を中高生に尋ねたところ、「分からないことを自分で調べるようになった」(58・9%)「友達が増えた」(44・4%)と前向きな回答の一方、「睡眠不足」(24・3%)「成績が下がった」(15・1%)など悪影響を挙げる生徒も少なくなかった。

 県生活環境企画課は、ネットの安全な利用に必要だと思うことを尋ねた項目で、「保護者と話し合う」を挙げた中高生が62・3%に上った点に着目。担当者は「利用のルールについて家庭で話し合う機会を設けることが重要だ」と指摘している。【李英浩】

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