養老鉄道(岐阜県大垣市)は12日、20代男性の駅係員が無免許で営業列車を運転した、と発表した。同社は今月5、6日に国土交通省中部運輸局(名古屋市)から保安監査を受けた。

 同社によると、駅係員は6月6日と7月6日の2回、岐阜県内の養老線で乗務した際、無免許で列車(ともに乗客約10人)を計16分間運転した。列車は車掌が不在のワンマン運転。駅係員は切符販売などのため乗務していたが、「運転したいからさせてくれ」と言って乗務員室に入ると、運転士が駅で停車中にドア操作をしている間に運転席へ座り、その後列車を走行させた。運転士は駅係員の横で一時待機したが、運転席を離れるように促し、交代したという。

 今月3日、「駅係員が運転台で機器を触っている」と別の社員からの通報を受けて社内調査し、無免許運転が発覚した。

 駅係員は入社3年目で、運転士の免許取得の訓練を受けていたものの今年3月に中断。社内調査には「中断後も運転士になりたいという夢があった」と話していたが、3月に説明していた「祖父母の死去」との中断の理由も虚偽だったことが判明したという。

 同社は6月、60代の運転士が乗務前のアルコール検査を受けずに運転業務をしたとして中部運輸局から改善指示を受けている。

 この日、報道陣に対応した宗藤洋社長は「すでに沿線の自治体の皆様の信頼を損ねていたところで、誠に申し訳なく思っている。毎日毎日の運行をしっかり安全に実施して信頼回復につなげていきたい」と陳謝した。

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