スルメイカの小型船(5トン以上30トン未満)による釣り漁が約3週間ぶりに再開され、イカの町・北海道函館市に12日、活イカが戻ってきた。
地元の函館市漁協では、とれたイカは船の水槽で生きたまま港まで運ばれ、鮮度が良いことで知られる。車で約10分の卸売市場に運ばれるものは「いけすイカ」と呼ばれ、すぐに競りにかけられる。一部は港で水槽を備えた車に移され、「活イカ」としてより高値で取引され、観光の目玉だ。
漁獲可能量を超え、漁ができない状態が続いていたが、道が許可する「試験操業」として再開された。初日の10日はしけで出漁できず、一部の船が11日夕から出た。
水揚げは12日午前4時頃から始まった。
「休漁前はイカがいたが、もういないね」。坂田豊さん(63)は嘆いた。知内町沖まで行ったがイカが少なく、函館市沖に戻ってようやく釣れ始めたという。
全体の水揚げは約300キロで、ほとんどが活イカに回った。午前5時半に始まったいけすイカの競りでは1キロ3300円で落札された。休漁前は1キロ1500円前後だったという。
相対取引される活イカは1キロ3960円の値がついた。
道漁業管理課によると、試験操業は道内の238隻に許可が出された。漁獲枠の398トンを超えると、再び漁ができなくなる。
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