派手な電飾や大音量が問題視されている大型広告の宣伝車(アドトラック)について、福岡市は19日、規制を強化する条例改正案を有識者らでつくる審議会で示した。市内を走行する全ての宣伝車に発光・点滅について禁止事項を設け、広告面積を20平方メートル以下に制限する規制も新たに設ける。
屋外広告物については、市屋外広告物条例で表示面積などの規格を定めている。だが、自動車に広告物を表示する際のルールでは、規制対象は市内に拠点を置く車のみとなっている。改正案では市外に拠点を置く宣伝車にも市への許可申請を義務づけ、規制の対象とする。
市の担当者によると、市が今年4月~9月に実施した調査では、ナンバーが確認できた車両の全てが市外を拠点としていた。また、広告内容の約9割が風俗関連だった。市には、「うるさい」「表示内容が好ましくない」といった苦情が市民から寄せられているという。
市は改正案を12月議会で示し、12月末からパブリックコメントを行うという。改正条例の施行は来年10月を予定している。
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