錦秋の筑波山(茨城県つくば市)で、紅葉が見ごろを迎えている。中腹と山頂近くを結ぶ筑波山ケーブルカーは10月で開業100周年を迎えた。赤と緑の車両が紅葉と青空に映え、訪れた大勢の観光客の目を楽しませている。
ケーブルカーは1925年に開業。筑波山神社近くの宮脇駅(標高305メートル)と、男体山と女体山の間にある筑波山頂駅(標高800メートル)間の全長1634メートル、高低差495メートルを約8分で結び、年間約40万人を運ぶ。戦時中は不要不急線として一時廃止になったが54年に復活。2005年からは5代目となる赤の「もみじ号」と緑の「わかば号」が運行し、15年には土木学会選奨土木遺産に選ばれた。
日本気象協会によると、今年の筑波山の紅葉の見ごろは12月上旬まで。運行する筑波観光鉄道は、11月21日までの平日と、30日までの土日祝日の午後5~8時の便で、沿線の紅葉をライトアップしたオータム・ナイト・ライドを開催。つくばセンターまで接続する臨時シャトルバスも運行する。
また100周年を記念し、12月末まで特別ヘッドマークの掲示や、筑波山頂駅で車両の写真展などの記念事業を行っている。詳しくは同社ホームページで。【酒造唯】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。