和歌山県橋本市

 和歌山県橋本市は19日、市立小学校14校を2032年度までに9校に再編統合する計画を決定した。少子化などによる児童数減の将来を見据え、23年度から市教委内で再編統合の検討が進められてきたが、検討から実施へ向けて新たな段階へと移されたといえる。ただし一部市議から「住民への説明が不十分だ」などと指摘する声も上がっており、計画が報告される予定の市議会定例会で議論になるとみられる。

 計画は市内の小学校のうち9校を対象に再編統合して、4校にする内容。19日の政策調整会議で決定した。

 具体的には、28年度に恋野小と隅田小を再編統合し、統合後の場所を隅田小にする▽29年度に柱本小と三石小を再編統合し、統合後の場所を三石小にする▽31年度に橋本小と学文路小、清水小を再編統合し、統合後の場所を橋本小にする▽32年度に境原小と城山小を再編統合し、統合後の場所を城山小にする――という内容。

 恋野小については、28年3月末で廃校とする条例改正案を25日に開会する市議会12月定例会の会期中に提出する方針。

 ただ計画について、市議からは「住民の意向を十分に聞いていない」などとして慎重な対応を求める意見も出ている。【藤原弘】

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